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農業共済団体が発行している機関誌のご案内です。

2010年 1月


1月3週号
【香南市】アクが少ない短根ゴボウ 売れ行きは上々



   
▲短根ゴボウを手に「鍋物にも最適です」と恒石さん

 色が白く、サラダでも食べられるほどアクが少なく柔らかいのが特長の短根ゴボウ。香南市では、2009年から20eで本格的な栽培が始まり、「ごぼたん」という名前で販売している。
  「短根ゴボウは水はけの良い圃場を好むため、土作りが大切。あえて条件の悪い圃場で挑戦している」と話すのは、香南市野市町兎田の恒石謙さん(60)、邦子さん夫妻。
  邦子さんは「収穫後は3時間ほど水に浸し、洗い、選別し、包装をします。大変ですが、近くの量販店ではいつも完売です」と笑顔で話す。
  恒石さん夫妻は、JA土佐香美と中央東農業振興センターが08年に行った試験栽培に参加。3月と6月に播種したものは、排水が悪く高温多湿で根腐れが発生したが、9月に播種したものは成功した。去年は9月に播いて、12月中旬から年明けにかけて収穫し、品質は良かったという。
  普及指導員の伊藤さんは「戸数の拡大が重要。遊休農地の再利用につながれば。目標面積は1fです」と話す。
  恒石さんは「今後、生産者が増えて、共同出荷ができるようになれば」と期待している。

(野島)

   

   
   
   

1月4週号
【四万十町】栽培技術などノウハウ ベテランがサポート

 施設園芸が盛んな高知県だが、近年、高齢化、後継者不足、価格低迷、資材価格の上昇などから、栽培意欲が減退している。こうした中、四万十町興津地区では、若者とベテラン農家のつながりにより、施設園芸への若手就農者が増加。園芸農産物の生産量の維持向上に取り組んでいる。

    
    

▲選別作業を見守る島岡さん(左奥)と東出さん

 JA四万十営農指導員の島岡大志さん(31)は、「興津地区では、ミョウガやピーマンの生産量の維持・拡大のために、先輩農家から若者へ栽培技術を伝承していることが昔からあった」と話す。
 同JAでは、4年前に営農アドバイザー制度を設立。農業経験20年以上の高い技術を持つ農家4人を営農アドバイザーに任命し、ミョウガやピーマンなどの植え付けから成長に合わせた技術を惜しげもなく伝えていく仕組みを取り入れている。
 こうした取り組みで地区全体がまとまり、若者のUターンが容易なほか、家業が園芸農家で学校を卒業と同時に就農できる環境が整っているのも同地区の特長だ。先輩農家と若者との連帯感が強くなり、産地の維持や生産性向上をみんなで支え合っている。
  一昨年まで会社勤めをしていた鎮田泰典さん(32)は、「体調を崩したため、家業のミョウガ栽培を始めた。農業は力を入れただけ結果が出るので、しんどいけんど面白い。アドバイザーからいろいろな技術を習えて助かります」と話す。
 若者で構成する、みょうが研究会の役員などを務める浜崎文隆さん(32)は、「マニュアルに無い技術をアドバイザーに聞くことができ、秀品率を高めるのに役立っている」という。
 何でも話せる同年代の仲間が集まり、「わいわいがやがや」と、互いのミョウガの生育状況、施肥の時期や量、灌水の頻度、天敵昆虫の活用を話し合うなど技術の習得に余念が無い。
 「2カ月に1度の割合で、みょうが研究会全員(15人)のハウスを巡回しています。個々の栽培状況を確認し、意見交換することで、お互いの競争心ができます」と島岡さん。
▲左から若手のホープ・ 橋本健太郎さん(29)、浜崎さん、アドバイザーの甫喜本邦彦さん(72)と 辻本史也さん(46)、鎮田さん、島岡さん

 興津地区のJA園芸部を先導している園芸部部長(ミョウガ部会部会長)の東出一茂さん(50)は、「高齢化でリタイアする農家が出始めた。新規ハウスの建設と併せ、空きハウスはレンタルして、地域全体の生産量を維持したい。今はベテランの影響力が大きいが、若者はさらに技術を磨き、意見や要望を出してもらいたい」とエールを送る。

(山中)

    





    
    
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