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農業共済団体が発行している機関誌のご案内です。

2012年10月


10月4週号
【香南市】地元の味を手軽に 直売所と自家産の食材で
     メロン農家のレストラン/mederu(メデル)キッチン

 香南市夜須町の「道の駅やす」に農家レストラン「mederu(メデル)キッチン」を昨年8月にオープンさせたのは、「夜須のエメラルドメロン」農家の森岡多絵さん(39)。地元の野菜や果物などをふんだんに使った料理を提供し人気を得ている(オープンから現在までの利用客約5万人)

    
▲「もうすぐ『夜須のエメラルドメロン』が食べ頃を迎えます」と健児さん・多絵さん夫妻
 農家レストランは、道の駅やすの「農産直売所=やすらぎ市」の2階の海の見える空き店舗を活用。多絵さんは、「やすらぎ市に来るお客さんから『食べるところがないね』などの声がありました。せっかく、ここで新鮮な野菜や魚を売っているのに、これを活かさないのはもったいないと思い、オープンしました」と話す。
 「魚、野菜、果物全部がそろう。海のもの山のものなどが約60種類あり、食べ物が本当においしい。夜須ってすごい」と思っていたと多絵さん。
 また、2年ほど前、メロンの試食宣伝で宇都宮へ出かけた際、「昼食を食べに入ったレストランで食材を卸している農家の方の写真と説明が添えてあって、すごくいいな」と感じていた。そこで、自然と農家レストランをしてみたいと考えるようになったという。
  レストランの食材は、コマツナ、フルーツトマト、オクラ、ジャガイモ、夜須のエメラルドメロンなどの農産物や魚を、やすらぎ市から主に調達する、地産地消のレストランだ。

 「季節によって変わりますが、野菜の少なくなる夏場は、オクラ、キュウリなど5割、冬場は、トマト、葉物などで7、8割が夜須の食材で、料理を作っています」という。
▲お薦めメニューの一つ「なごみ御膳」
 おすすめメニューは「なごみ御膳」と「石焼トマトリー」。なごみ御膳は、やすらぎ市の食材をいくつもの小鉢で楽しむことができ、11月から8月までは夜須のエメラルドメロンがデザートとして添えられる。石焼トマトリーは水を一切使わずフルーツトマトで鶏肉などを煮込んでいる。
 レストランで使う食材として義父がハウスで野菜を自家栽培するほか、米も夜須町特別栽培米の「イクヒカリ」を栽培し使用している。「レストランの経営は家族の応援協力が大きな力となっています。夫(健児さん=38歳)は『メロンは人を雇うたらかまんき、どうやったらお客さんが来てくれるか考えや』と応援をしてくれます」と笑う。
 今後については、「地元の食材を使った加工品を手がけていきたいし、トマトのケチャップを作ったり、メロンの加工品など、料理で使えない分を、お土産物にしていきたいですね。いつになるかわかりませんが、それに向けて頑張っていきます」と力強く話してくれた。

◇問い合わせは、農家レストラン「メデルキッチン」(рO887-55-2265)まで。

(加藤理恵)
    

   

10月3週号
【四万十町】ショウガの加工品を開発
      雇用の拡大にも貢献/中越誠昌さん



▲妻の多恵子さん(56)と一緒に、小袋入り生姜梱包する中越さん
 ショウガの生産量日本一を誇る四万十町で、25年以上ショウガを栽培している中越誠昌さん(56)は、株式会社「おしょうファーム」を2009年6月に設立し、新商品の開発と地域雇用の拡大を目指している。
 同社は、ショウガ1f、水稲4fを栽培。「株式会社にしたのは、年金や各種保険など、働く人の福利厚生を充実させて、少しでも地域に貢献したかったから」と中越さんは話す。地元から5人を雇用し、量販店向けの「小袋入り生姜「や「ジンジャーシロップ」、「生姜飴」、「生姜パウダー」などを製品化し販売中。


▲おしょうファームの商品。(左から時計回りに)生姜飴(湯たんぽ飴)、ユズ&ジンジャーシロップ、ジンジャーシロップ、生姜パウダー、小袋入り生姜



 これらの商品は、従業員がアイデアを出し合って作ったもので、新商品も続々と開発中だ。 商品のラベルには、会社の名前になっている通称「おしょう」の中越さんのイラストが貼られている。四万十町内の道の駅で販売しており、インターネット販売も検討しているという。
 今後は、「四万十のアユやシイタケなどの特産品とショウガをマッチさせた新商品を作って、『四万十生姜』を多くの人に知ってもらいたい」と笑顔で話してくれた。
 ◇ホームページ・ブログは、「おしょうファーム」で検索。








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