「安心の未来」拡充運動 展開中
全国のNOSAI団体では、平成30年度から5カ年計画で、「すべての農家に『備え』の種を届けよう」を運動目標に「安心の未来」拡充運動を組織を挙げて展開しています。
農業共済制度の改正と収入保険制度の実施により、補償の選択肢の幅が広がることから、農業者が経営の発展方向にふさわしい選択ができるよう、支援を行っていく必要があります。推進体制の構築・整備、役職員の資質向上、事業運営基盤の強化、広報・広聴活動の強化を図ることを通じて、すべての農家にNOSAIの補償を着実に提供することを目指しています。
本県でも、全国運動に呼応し、前運動で積み残された課題に早期に対応するとともに、これまでに培ってきた活動を更に充実強化し、より多くの農家の経営安定と本県農業の発展に貢献することを目指して、農家組合員から信頼される制度運営と組織体制の強化に組織一丸となって取り組んでいきます。
さらに本運動では、役職員の行動姿勢として、セーフティネットの範囲・対象農家が拡大されたことに伴い、これまで以上にフィールド活動を充実させ目標を達成するとした、「より広く、より深く、農家のもとへ」を行動スローガンに展開していきます。
《運動期間》
平成30年4月から令和5年3月までの5年間
《運動の目標》
「すべての農家に『備え』の種を届けよう」
《役職員の行動スローガン》
「より広く、より深く、農家のもとへ」
全役職員は、近年多発する災害などに対し、「さらなるフィールド活動へ」を実践して、NOSAI制度の普及に努めてきましたが、収入保険制度の導入により、従来の災害対策の枠組みからセーフティーネットの範囲、対象農家が拡大され、また、NOSAI制度も見直されることから、さらなるフィールド活動に努めるとともに、農家・組合員との対話を通した信頼確保と運動目標の達成に取り組みます。
《推進課題》
農業者の経営展開に即したセーフティネットの提供
- 農業共済制度、収入保険制度および類似制度から個々の経営にあわせた選択ができるよう支援する。
- 農作物共済が任意加入制に移行されるが、災害対策としての必要性を幅広く周知し、継続加入や収入保険制度への円滑な移行を図る。
- 収入保険制度と農業共済制度の両制度の機能を最大限に発揮するため、関係機関と連携し、農業者ごとの栽培品目や経営規模などの情報を確実に把握する。
推進体制の構築・整備
- 適切な制度の選択や相談に応じられるよう職員のチーム編成や相談窓口の設置など体制を確立する。
- 農業共済制度の安定運営及び収入保険普及のため、引き続き関係機関と連携を図る。
人材育成と役職員の資質向上
- 役職員研修を計画的に実施し、作目ごとの農政全般の知識や税・農業簿記等の専門知識を有し、経営改善の助言ができる職員の育成に取り組む。
事業運営基盤の強化
- 情報開示や説明責任の徹底、内部けん制機能の強化・確立等、コンプライアンスを徹底し、信頼される事業運営を展開する。
- NOSAI部長等基礎組織構成員の活動しやすい環境づくりに努め、連携強化を図るとともに損害評価の労力軽減や簡素化について検討する。
- 団体の社会的責任(CSR)活動として全国統一的に取り組む「ふるさと見守り活動」の継続実施により住みよい生活環境の保全に貢献する。
- 家畜診療所の運営について、事業収支の安定や獣医師の確保など地方行政や畜産関係団体と連携し安定経営を図る。
広報・広聴活動の強化
- 農業共済制度と収入保険制度の普及・定着のために、各種広報媒体の活用方針を明確にした広報戦略を確立し、すべての役職員が広報の役割を理解・共有し、実践する。
- 面談・訪問活動など不断の広報・広聴活動を実践するとともに各種広報媒体の特性を最大限に活用し、その拡充・強化を図る。