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農業共済団体が発行している機関誌のご案内です。

2010年 6月


6月1週号
【室戸市】海洋深層水使いシイタケ増収



▲「農閑期の作物として栽培を始めた」と西河さん

 室戸市佐喜浜町の西河誠司さん(49)は、水稲350eを栽培する傍ら、昨年から海洋深層水を使って菌床シイタケを栽培している。
  菌床のブロックはA5サイズほどの大きさで、倉庫の内側に軟質ビニールを張り、棚上で栽培。深層水は、最初に菌床に水を含ませる浸水や、その後の散水に使っている。
  栽培のきっかけは、農閑期にできる作物ということから。栽培期間は10〜6月ごろで、10月と12月にブロックを設置し、それぞれ6カ月後まで収穫する。
  「深層水が雑菌の繁殖を抑えるため、ブロックが通常より1カ月ほど長持ちします。収穫量も1個のブロックから約1`と、同じ物を使っている農家と比べて4割ほど多い」と西河さん。
  現在、1千ブロックほどを栽培しており、来年は3千ブロックほどに増やす予定だ。「今は地元の道の駅などで販売していますが、新たな販売ルートも開拓したい」と話す。

(中屋)
    


   

6月2週号
【いの町】冬場作物に加工用茎ワサビ 楽に栽培 収入も安定



▲茎ワサビを収穫する公社の筒井さん
  練りわさびの材料となる加工用茎ワサビ。いの町吾北地区では4年ほど前に導入され、現在約10戸ほどが50eで栽培している。
  地区の苗づくりを一手に行い栽培もしている、いの町農業公社の筒井英夫さんは「安定した収入を得られる冬場の作物として農家に喜ばれ、栽培農家、面積ともに増えている」と話す。
  雨よけのビニールは必要だが、栽培管理に手間がかからないのがメリット。収穫は5〜6月中旬で、根と葉を除き茎だけを出荷する。今年は、昨年12月ごろからの寒さで苗が凍霜害を受け、植え替えをした農家もあったが、収穫量はまずまずだったという。
  栽培を始めて2年目の和田勉さん(77)は、「植え付けに少し手間がかかるが、消毒が少しですみ、年配者でも作業が楽。加温せずに栽培でき、収入も安定しているので、もう少し面積を増やしてもいいかなと思っている」という。

(傍士)
    




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