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農業共済団体が発行している機関誌のご案内です。

2011年 3月


    

3月3週号
【四万十市】技術の取得に奮闘



▲「苗が成長してきて、収穫作業に追われています」と翔平さん
「初出荷の時は、自分が手掛けたキュウリが商品として市場に出て、スーパーなどに並ぶことになると思うと、とても緊張しました」と話す、四万十市蕨岡の松田翔平さん(27)は、昨年9月から、23eのハウスでキュウリを栽培している。
  子供のころから水稲農家の父・達夫さん(61)の手伝いをしていたという翔平さん。高校を卒業後、一度は都会で就職したが、「本来、自分がやりたかったのは農業」と、2年前に就農を決めた。
  ハウス栽培の勉強をするために1年間、達夫さんの友人の下で研修生として働き、キュウリの定植から収穫までの基礎を学んだ。
  就農時には、達夫さんの勧めもあり、レンタルハウス事業制度を利用。最近は収穫量が増え、母の利美さん(57)と2人で収穫作業に追われている。
  「毎日熱心に取り組んでいますが、まだ分からないことばかりだと思います。早く栽培技術を習得し、農業経営者として経営感覚を身につけ、自立に向けて頑張ってほしい」と話す達夫さんは、近い将来、全ての経営を任せるつもりだという。「彼女もいるようですので、早く結婚して、将来設計を立ててほしいと願っています」
  翔平さんの趣味は、カヌー、カヤック、スケートボード、野球にイカ釣りと多彩だが、最近は仕事に追われ、週に2回ほどスケートボードを楽しんでいるだけだという。
 「今は両親に助けられ、JA営農指導員さんや先輩農家の皆さんに習いながら栽培しています。今後の目標は、少しでも早くキュウリ栽培の技術を身につけること」と話してくれた。

(西)
    
    




3月4週号
【安田町】ハウス野菜の経費削減 土着天敵を繁殖、無料で提供



▲温存ハウスの前で門脇さん。6〜11月にゴマやカンピョウを植えて繁殖させる
「虫(タバコカスミカメ)自体が寒さに強く、無加温のハウスでも比較的生存率が高いことと、体長が4_あり肉眼でも確認できるので、管理が容易なのがいいですね」と話す門脇正純さん(57歳、ハウスナス24e)は、安田町西島地区で天敵温存ハウスを管理する「中芸集出荷場研究会」の代表を務める。
  3年前に中芸集出荷場と連携して研究会を設立。ナスやピーマンに発生するコナジラミ系の土着天敵・タバコカスミカメを繁殖させ、出荷場の利用者に無料で分けている。
  「問題点は、繁殖時期が稲の消毒と重なること。農薬で数が減らないように、ハウスを締め切るなど注意しています」と話す。
高知県安芸農業振興センターの調査では、ハウス内での農薬使用が極端に減少した例もあるという。門脇さんは、「もともといる虫だから安全で、コスト軽減にもつながる。メンバーが増えれば、地域の農家も少しは楽になるはず」と期待している。

(坂本)








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