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農業共済団体が発行している機関誌のご案内です。

2013年 5月


5月4週号
【南国市】トマト用の電動作業台車を開発 低所作業が快適に
     膝や腰への負担を軽く/渇h光工業

 
 低所での農作業を行う際にかかる膝や腰への負担を和らげる電動作業台車「トマト台車01(ゼロワン)」を南国市廿枝の渇h光工業(中山博之社長)が開発。このほど1台18万3千円で販売を開始した。
    
トマト台車01を使用することで
、長時間の作業でも疲労がたま
りにくい

 トマト栽培においては、中腰になる下葉刈り作業などに台車を利用することがあるが、従来品は台車の横移動を足の力で行なわなければならず、長時間の作業では疲労がたまるため、県内のトマト農家からの「電動の台車を」という要望を受け、同社が昨年4月から開発に着手し、県の補助事業を活用して完成させた。
 トマト台車01は、「高齢者にやさしい。シンプルな構造。低価格」の3つをコンセプトに開発を行い、昨年11月に高知市で開催された「ものづくり総合技術展」に試作機を出展。コンセプトに沿って試乗者の声を改良に繋げた。



 
台車は収縮する取っ手付きで運びやすい
高齢者の使用を想定し、動き出しが急速にならないようマイコンによる制御を加え、なめらかな移動を可能にした。また、人力での移動も容易となるよう、試作時の30`cから20%削減し24`cに軽量化するとともに、台座も高さを調節できるタイプに変更し、作業時の利便性も高めた。タイヤもパンクしないものを使用しており、維持管理にも手間がかからない。
 バッテリーは一日での使用時間を考慮し、90分の連続稼働ができるもの(所要充電時間は家庭用電源コンセントで2時間)を採用し、オーバースペックにならないよう配慮。機能も必要なものに絞り込み、電源ボタン以外は移動用ボタンの2つのみ。台座の両側に備え、押したボタンの方向に移動するため、直観的に操作ができる。


      
操作は簡単。ボタンは電源ボタン 台座両側の移動ボタン奄フみ

 同社ではトマト台車01の更なる改良を目指し、モニターを募集している。モニター希望者には優待価格で販売を行い、「一定期間使用をいただき、感想や意見などを改良に繋げるとともに、農家の声を今後の農業機械の開発に生かしていきたい」と話している。

問い合わせ=渇h光工業(088・864・1116)

(澤田浩二)

5月2週号
【土佐市】ミネラルメロン 室戸海洋深層水を利用
     土壌管理徹底し味まろやかに/近澤悦郎さん


ミネラルメロンの管理を行う近澤さん
 「メロン農家の生き残りをかけ、何か特徴のあるメロンができないかと考え、誕生したのが『ミネラルメロン』です」と話すのは、土佐市新居地区でハウスメロン65eを栽培する近澤悦郎さん(50)。

 JA土佐市では、室戸海洋深層水の濃縮ミネラル液を使用したミネラルメロン栽培に16戸の農家が取り組んでいるが、海洋深層水を使用したメロン栽培において、都道府県の認証も受けているのは、ミネラルメロンだけ。

 「糖度はもちろんですが、ミネラル含有率など、厳しい規格をクリアーしたものだけがミネラルメロンとして出荷されます」と近澤さん。厳重な土壌管理を行い、ミネラル成分を多く含む海洋深層水で栽培するミネラルメロン。「まろやかな味で食べやすく美味しいと好評です。とにかく食べてもらったら味の違いが分かります。ぜひ一度食べてみて下さい」と話してくれた。


(森田建實)





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