12月2週号
【四万十町】銘柄豚で町をPR 四万十ポークどんぶり街道
/四万十町商工会、平野協同畜産、レストラン三木
「四万十ポークどんぶり街道」が四万十町で開催されている。四万十ポークを使ったオリジナルの豚丼を提供する店が紹介されたパンフレットを入手し、飲食してスタンプを集めるという企画だ。全店制覇で四万十ポーク3`が賞品として贈られるため、県内外問わず人気を集めている。 |
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企画を発案した商工会職員(左が岡田さん) |
同町は麦豚・米豚・エコ豚などの特徴ある四万十ポークが生産されている県内でも最大の養豚地域で、この企画は2012年、四万十町商工会(会員530名)が高速道路の延伸をきっかけに発案。現在、町内の18店舗が企画に参加して、四万十ポークと同町産の米を使い、各店が創意工夫した豚丼を提供している。
「観光やドライブで町を訪れる人が増えるので、関係機関で案を出して決めた」ときっかけを話す商工会経営指導員の岡田光司さん(39)。11月までに25000冊のパンフレットが配布されており、「遠方の人からも問い合わせがあり好評」と手ごたえを感じている岡田さん。
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平野協同畜産の方々(前列右から2人目が国枝さん) |
同町東又で豚の繁殖から肥育までの一貫経営で年間8500頭を出荷している農事組合法人「平野協同畜産」は、麦中心の配合飼料で麦豚を生産。
代表の国枝政澄さん(62)は、「特に肉質にこだわった飼育を研究している。うま味や肉質の改良を進めているので、ぜひうまさを味わって食べてもらえたらうれしい」と四万十ポークをアピールする。
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「リゾット風丼」を提供している三木さん |
豚丼を提供する店舗も工夫をこらしており、同町本町の「レストラン三木」では、他店のメニューとは一味違う「豚肉と野菜のリゾット風丼」を金・土・日だけ提供。
「基本の食材が同じなので、他と違った丼を提供したかった。何度も試行錯誤を重ね、ようやく食べてもらいたい味に仕上げた」と、オーナーシェフの三木靖男さん(71)は、メニュー誕生のきっかけを話す。
同店にはパンフレットを片手に、一日で4店目の食事という夫婦も来店。また、すでに全店制覇を2回達成した県外客もおり、人気となっているこの企画。「四万十ポークどんぶり街道」は、来年2月末日まで開催される。
(松浦康博)
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