本文へスキップ

農業共済団体が発行している機関誌のご案内です。

2014年 4月


4月1週号
【高知市】カイランサイ 作るぞ新たな高知ブランド
                 /JA高知市東部露地野菜部会

 JA高知市東部露地野菜部会のメンバーが売り出す「芥藍菜(カイランサイ)」の栽培が拡大。ブランド化にも期待が寄せられている。

「カイランサイをポピュラーな野菜にしたい」と横田さん

 カイランサイは日本では知名度が低いが、東南アジアや中国ではポピュラーな野菜で、中華料理では高級食材に名を連ねる。厳寒期除き、ほぼ通年栽培が可能だ。
 もともと、同部会では水稲後作で主にブロッコリーを栽培していたが、季節の変化が早く、収穫期も重なるため手間の割に収入が見合わなかった。また、部会メンバーのほ場は水はけが悪いため病気になりやすく、一株一回の収穫では効率が悪かった。そこで目をつけたのがカイランサイだ。
 通常、株間を狭めて最初に形成される頂花蕾(チョウカライ)を切り取ると収穫は終わるが、たまたま部会メンバーはブロッコリーのように株間をあけて、頂花蕾を成長させ過ぎてしまった。太く不恰好で売り物にならなかったが、切り取った後に生えた側枝は大きさも良く、きれいで食味もとても良かった。一株から7〜8本収穫ができて効率が良いため、側枝を売ろうと決めた。間違いから生まれた新しい商品だった。

手間やコストを省いて袋詰めされたカイランサイ
 2009年に部会の農家3名で約0.5eの試験的な栽培が始まり、13年には13名で170eに拡大。JA高知はたにも栽培の輪が広がった。栽培地域が増えれば、通年で出荷時期を調節して市場の需要にも応えられる。同部会事務局の横田一歩さん(43)は「品質や出荷実績に信用ができれば『高知県のカイランサイ』としてブランド化が図れる」と話す。
 出荷には規格を設けず、200cの袋に見た目が同じ大きさのカイランサイを入れる。部会内では疑問の声もあったが、自ら規制をして手間を増やすよりも、市場の反応を見て考えようという結論に至った。結果、仕分作業などの手間やコスト削減となり、生産意欲向上につながったという。

JA高知市東部露地野菜部会のメンバー

 作物によっては取引先との関係やブランド等のため、手を加えられない部分がある。新しい野菜の売り込みは一から工程を作る必要があるため、「カイランサイの売り込みは工程のどこを取っても面白く、やりがいがある」と横田さん。
 「キャベツやハクサイと同じくらいポピュラーな野菜にするのが部会メンバーの夢です」と話している。

(久永廣茂)





    

4月4週号
【南国市】浅水代かき普及へ
     濁水の発生抑えて環境保全/JA南国市稲作部会


実演風景

 「浅水代かきを多くの農家で取り組み、環境を意識した農業を広めたい」と話すのは、JA南国市稲作部会副部長でNOSAI部長も務める松木功さん(70)。
 「浅水代かき」の取り組みは、高知県中部を流域とする物部川の環境保全を目的とした「物部川 21世紀の森と水の会」の活動の一環として始まったもの。
 浅水代かきとは、川に流れ出る濁水の発生量を少なくするため、土面が70l〜80l見えている浅水状態で代かき作業を行うこと。また、排水口用止水板を使うことで、さらに濁水が流れ出すのを防ぐ。
 当初は農業振興センターに話があり、その後、同部会が行うこととなった。2012年と13年3月に松木さんの水田で実演を行ったほか、稲作部会の総会で説明を行うなど普及活動を進めている。
「浅水代かきを広めたい」と話す松木さん(左)と都築さん

 本年度は振興センターの概要説明のあと稲作部長である都築康夫さん(53)が自身の水田で実演。下流域にある松木さんの水田に引き続き、今年は中流域で実演を行い、今後上流へ広めていく構想だ。都築さんは「『代かきと言えば浅水代かき』と、定番となるように広めていきたい」と話してくれた。

(松木佐和)



■戻る