7月4週号
          【香南市】ハウスで「青いミカン」減農薬栽培
                    昔ながらのおいしさ提供/安岡 賢之さん
          
          
            
              
                |  「昔のミカンの栄養、味、香りなど、もともと持っているものを大事にしたい」と話す香南市香我美町山北の安岡賢之さん(79)方で温室ミカンが旬を迎えた。安岡さんは、「消費者が喜ぶミカンを作りたい」と減農薬栽培を続けている。 | 
              
            
          
          
             安岡さんは、温州ミカン90e(ハウス30e、露地60e)、ハウス水晶文旦と小夏60eを栽培するかんきつ農家。
            
              
                
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                  | 「青いミカン」を手に安岡さん | 
                
              
            
            
             「どうしたらみなさんに喜んでもらえるものを作れるか」と考え、安全安心な減農薬に取り組み、農薬を8割減らした栽培で「高知県無農薬・減農薬農産物認証」を取得。制度が終了した現在も減農薬を守り続けている。また、今年からは試験的に完全無農薬にも取り組んでおり、より安全安心へのこだわりを強くしている。
        また、温室ミカンは減農薬に加え、「青いミカン」にもこだわる。「1976年に皇太子殿下、妃殿下が来高された際に『夏に青くておいしいミカンは珍しい』とご賞味の上、お買上げ賜りました。それ以来、『青くておいしいミカン』にこだわり続けています」と話す。
        安岡さんが栽培する品種は古く、樹齢50年を超える樹木の管理も大変だが、「消費者のために」という一心でここまで続けている。
        安岡さんのミカンは、青い果皮を切った瞬間に爽やかな香りが広がるとともに、完熟したオレンジ色の果肉が現れ、「珍しく、さらにおいしい」と評判だ。
        安岡さんがこだわって育てたかんきつ類は、経営するレストラン「イングリッシュガーデンハウス」でも提供。もぎたての果実のほか、手搾りのジュース(ミカン、水晶文旦、小夏)や自家製ジャム(水晶文旦マーマレード、ローズ、ブルーベリー、ミックスベリー)、ローズシロップなど、様々な商品が並ぶ。
             
            
              
                
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                  | 自家栽培のバラを使ったローズシロップとローズジャム | 
                
              
            
            また、ランチには今年2月から「みかんごはんランチ」が加わった。一つ一つ丁寧に手搾りしたミカンのジュースで贅沢に炊いたご飯や、安岡さんが無農薬で作った野菜のおいしさを楽しむことができる。
        今後について、「若い人が食べていけるような農業形態をつくらないかん。若者が子供を育てながら小規模でもやっていけるようになるため、どんなに細かい技術でも次の世代に伝えていきたい。今後もすべてにこだわって、誰が食べても『これだ』というミカンを作ります」と話してくれた。
         ▽「みかんごはんランチは」要前日予約。
     
          
          (加藤理恵)
             
          
          
          
          
          
          
          
          
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