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農業共済団体が発行している機関誌のご案内です。

2014年10月


 

10月2週号
【芸西村】切り花用「花バナナ」
        手間惜しまず良品生産/清遠 修さん


 
花バナナの収穫作業を行う清遠さん
 「露地栽培なので自然災害が一番の大敵。今年は8月の台風でバナナの木が畝に倒れこみ、収穫するのが大変になった」と話すのは、珍しい切花用の「花バナナ」を栽培している芸西村西分の清遠修さん(55)。
 清遠さんは、ハウスで宿根スターチス30eを栽培しているが、7月からの農閑期に何か収入になるものはないかと思い、7年前に花卉のカタログで花バナナを見つけ60本を購入。ハウスと露地に30本ずつを定植した。
 秋に定植したため、露地は冬の寒さで枯れたそうだが、ハウス栽培は順調に生育。2年間は収穫できたが、木がハウスの屋根に接触し始めたため、やむなく栽培を中止し、3年目の春にハウスから苗200本を露地(3e)に移植。8月からの収穫も可能だったので、翌年には面積を10eに拡大し、現在に至っている。
花バナナ

 収穫で一番大変なのは、切花1本が水分を含んでいるため、束ねると重くなること。夏場の暑い時期に畑から切出して運び出すのが重労働だそうだ。
 管理はあまり手間がかからず、夏場に1・2回の消毒と雑草の管理程度だというが、「やっぱり良い品を栽培するには、手間を惜しむことなくやらないといけない」と話してくれた。



(岡本潤)


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